「ハリスツィード」は、なぜ100年ブランドになりえたのか

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「ハリスツィード」は、なぜ100年ブランドになりえたのか
 

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イギリスのハリスツィード協会は2010年に創立100周年を迎えた。
日本人にもなじみ深いハリスツィードの知られざるエピソードに迫る。

 

遠山周平さん 服飾評論家。雑誌編集部、新聞記者を経て独立。著書に『洒脱自在』(中央公論新社)などがある。
遠山周平さん
服飾評論家。雑誌編集部、新聞記者を経て独立。著書に『洒脱自在』(中央公論新社)などがある。

 
効率や合理化とは無縁のもの作りを貫いているのが魅力
 
じつは日本人とハリスツィードとの関わりは古く、大正時代にさかのぼります。柳宗悦や志賀直哉など白樺派の文人たちが、英国のカントリージェントルマンのライフスタイルに共鳴し、日本橋の丸善にツィード生地を輸入するように働きかけたことに端を発します。
ハリスツィードが日本のみならず、世界中で愛されてきたのはなぜでしょうか。「作る人と着る人がハリスツィードのよさをよく理解し、愛してきたから」だと私は思います。19世紀の貴族社会にハリスツィードのよさを広めたダンモアー伯爵夫人はその筆頭ですし、その後に設立されたハリスツィード協会も、自分たちの製品に誇りがあったからこそ品質向上に力を注いできたともいえます。
ハリスツィードは、いまも足踏み式の織機で作られています。生産性は落ちますが、高速織機で作られた生地とは風合いがまるで違います。昔ながらの製法を頑固に受け継いでいるところも英国のブランドらしいですよね。
 
「ハリスツィード」を深く知るための基礎知識 いまでも足踏み式の 織機で作られている 機械化が進む現代においても、人力の織機を使っている(写真は1960年代の織機)。
「ハリスツィード」を深く知るための基礎知識
【いまでも足踏み式の織機で作られている】
機械化が進む現代においても、人力の織機を使っている(写真は1960年代の織機)。

 
「ハリスツィード」を深く知るための基礎知識 品質管理や認証を行なう 第三者機関が存在する 紡績、染織工程を含め、伝統的な製法で作られた生地だけに協会ラベルが付与される。
「ハリスツィード」を深く知るための基礎知識
【品質管理や認証を行なう第三者機関が存在する】
紡績、染織工程を含め、伝統的な製法で作られた生地だけに協会ラベルが付与される。

 
「ハリスツィード」を深く知るための基礎知識 スコットランド北西部の ハリス&ルイス島が産地 名前はアウター・ヘブリディーズ諸島にある、ルイス島南部のハリス島に由来する。
「ハリスツィード」を深く知るための基礎知識
【スコットランド北西部のハリス&ルイス島が産地】
名前はアウター・ヘブリディーズ諸島にある、ルイス島南部のハリス島に由来する。

 
 

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